配属歓迎の言葉

薬品物理化学研究室へようこそ!

当研究室への配属を考え中の方にも、既に配属が決まった方にも、そして現在当研究室のメンバーとして活躍されている方にも共通してお届けしたい言葉です。是非ともご一読、のみならず、機会があるごとに読み返して頂き、残りの大学生活が自らの考え方や行動によって意義深く充実したものにしてほしいと思います。

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少なくともいくらかの興味を持ってこの研究室を選んでくれたことを嬉しく思います。貴重な「大学人生」の後半部分ですので、仲間たちといいものにしていきましょう。

「研究してみたい!」と思って配属された方も「卒業研究は必修科目だからやむを得ず…」と思ってこられた方もいると思います。いずれであっても研究室では次の目標を持ってください。そうすると配属の意義、すなわち「大卒として社会に出る前の、最後のトレーニング」としての効果が高まります。

目標1:「やらされ」ではなく主体的にやる。そうすると自然と楽しくなる。自分なりの最適解を作り出す楽しさを在学中に経験する。大卒社員はふつう卒業後に典型的な正解の無い課題に取り組むので、その準備になる。反対に、実験実習科目のように「実習室に行って決められた実験をし、それ以外はしない」という認識は卒業研究としては全く適さない。

目標2:研究室を職場として意識する。そうすると卒業後、平日は毎日、自然に職場に通え、上司や部下と仕事をすることに違和感なく移行できる。そして、先生たちを「自分に何かを『与えてくれる』人」ではなく「プロジェクトの成果をともに出す仲間(上司)」として認識する。また、下級生も同じく「プロジェクトの成果をともに出す仲間」なので、自分の知っていることは積極的に教えてあげる。反対に、時間にルーズとか、他者をリスペクトしないとか、自分中心(自分の研究課題にだけ注力する)とか、職場で通用しないことを行わない。

目標3:研究室を大学内における自分の住処として認識する。そうすると、同じ場所を住処とする人と仲間意識が芽生えるし、そこにいることが自然に感じられ長時間居ても苦痛ではなくなる。他者の迷惑にならない範囲で自分が快適に過ごせる環境を自分で作る。よって、研究室内での楽しみを自分や仲間と積極的に作る。

目標4:研究室での情報発信を積極的に行い、みずから意思疎通を図る。情報の発信先は同級生や同年代だけではなく、目上や目下、年代の離れた人々も含まれるので、それらの人にも意図が正確に伝わる表現を選んで使う。よって、他者の文章表現を常に意識し、自らの表現をアップデートする。