当研究室では薬物が副作用を惹き起こすリスクを見積もる方法について幅広く研究しています。今回は、細胞を副作用を惹き起こす薬物とそうでない薬物のいずれかで処置したときの、細胞内の「リン脂質」と呼ばれる成分を精密に解析しました。その結果、あるリン脂質の特定の成分が副作用を惹き起こす薬物の処置によって増加することが明らかになりました。この実験結果は「第73回日本薬学会関西支部大会」で当研究室の大学院生によって発表されました。今後は、その成分の化学構造を解明する実験を行っていきます。
薬物が副作用を起こす危険性をリン脂質の精密分析で判断する
