多種多様な化粧水が市販されていますが、どれとどれが似ていて、どれとどれがほとんど似ていないのでしょう? 多くのユーザーが、このような疑問を一度は持ったはずです。
これを可視化しようとする研究を現在行っています。2024年3月30日、日本薬学会第144年会において「多変量解析による市販の化粧水のキャラクタリゼーション」という題目でこれまでの成果を発表しました。
化粧品としての化粧水(医薬部外品を除く)は、その全成分が必ず含量の多い順に表示されています。それらの情報に加えて、各成分の処方意図に関わる「配合目的」情報などを利用し、主成分分析と階層的クラスター解析を用いることによって、「類似した化粧水」のグループが可視化できることが示されました。
現時点ではサンプル数(化粧水の数)が限られていますが、今後、これを増やしてユーザーにとってわかりやすい分類を提示したいと考えています。