2024年5月10日、当研究室の研究成果が論文として公開されました。
人工膜に対する薬物の結合性を詳細に解析したデータ、および、共用の化合物データベースに登録されている情報をもとに、AI(機械学習モデル)を作成し、薬物が「薬剤誘発性リン脂質症」という副作用を生じさせる危険性を持っているかどうか、を検証したところ、これまで報告されている方法より高精度に判定することができることが明らかとなりました。当研究室の岩隈助手と黒田(教授)による研究の成果です。
「薬剤誘発性リン脂質症」という副作用を生じさせる薬物かどうかを判断するための機械学習モデルは先行研究でも報告されていましたが、生じさせる薬物と生じさせない薬物の境目近くの薬物において誤判定が多発していました。本研究によって、人工膜に対する薬物の結合性を詳細に解析したデータを用いることにより、その正確性が向上することが実証されました。
この論文は、Journal of Pharmaceutical Sciences誌に掲載されることが決定しており、5月10日からオンラインで既に公開されています。
7月9日までは次のDOIで全文を閲覧できます。
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